タワーマンションの原状回復、なぜ『対応できる業者』が少ないのか

管理会社・オーナー様の中には、「原状回復工事は、どの物件でもだいたい同じ流れで進むもの」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、タワーマンションの退去立会・原状回復は、一般的なマンションとはまったく違う進み方をします。現場で立会をして、見積を作成して、職人が施工する。この一見シンプルな流れの裏側で、実際の作業を始めるまでに多くの確認・申請・調整が発生しているのです。

今回は、タワーマンション特有の「見えにくい手間」を、実務の流れに沿って一つずつご紹介します。

目次

01|まず「入館する」だけでも一苦労

一般的なマンションであれば、エントランスを通ってそのまま住戸へ向かうことができます。しかしタワーマンションでは、自由に建物へ入り、そのまま住戸へ向かえるとは限りません。

  • 防災センター・管理室での受付
  • 入館者・作業員の登録
  • 身分証や入館証の確認・受け取り
  • 作業内容・訪問先の確認
  • 作業内容・訪問先の確認
  • セキュリティゲート等への対応

これらすべてを、立会や作業のたびに行う必要があります。

立会自体は30分で終わるはずが、入館手続き・退館手続きを含めると、通常物件の倍近い時間がかかることも珍しくありません。管理会社様にとっては、「担当者のスケジュール調整が想定より難しい物件」として認識しておくべきポイントです。

02|工事をするための「事前申請」が必須

原状回復工事を行う場合、物件ごとに異なるルールを確認しなければなりません。

  • 工事申請書・作業届の提出
  • 作業員名簿の提出
  • 工事内容の事前申告
  • 車両情報の申請
  • 搬入日時の申請・予約
  • 管理会社・防災センターとの事前調整

さらに、物件によっては「工事日の○日前までに申請」といった期限が定められています。

書類を出せば終わり、ではない
申請内容に不備があったり、当日の作業内容に変更が生じたりした場合は、再提出・再調整が必要になることもあります。つまり、工事着手までのリードタイムそのものが、一般的なマンションより長くなるということです。オーナー様のスケジュール感とズレが生じやすいのは、こうした理由からです。書類を出せば終わり、ではない

03|材料ひとつ運ぶにもルールがある

クロス、床材、設備機器、清掃道具などを自由に住戸まで運べるとは限りません。

  • 搬入口の指定
  • 搬入可能時間の指定
  • 業者用入口の指定
  • 台車使用ルール
  • 搬入用エレベーターの指定
  • エレベーターの事前予約
  • 他業者との搬入時間調整
  • 車高・車幅などによる車両制限

「材料を持って現場へ行けば工事ができる」というわけではないのです。

搬入用エレベーターの予約が取れなければ、その日の作業自体が成立しません。他業者との時間調整に失敗すれば、現場で待機時間が発生します。こうした搬入計画の精度が、そのまま工期の正確さに直結します。

04|エレベーター移動にも時間がかかる

高層階では、エレベーターの待ち時間や乗り換え、業者用エレベーターの使用制限などにより、移動時間そのものが大きくなります。

  • 混雑時間帯の待ち時間
  • 業者用・住民用エレベーターの分離
  • 高層階/低層階での乗り換え
  • 一度に運べる資材量の制限

忘れ物ひとつ、材料ひとつ取りに戻るだけでも、一般的なマンションとは必要な時間がまったく違います。低層階の物件であれば数分で済む「取りに戻る」という動作が、タワーマンションでは往復20〜30分かかることも。この時間ロスを見込まずに工程を組むと、当日の作業が計画通りに進みません。「往復ロス」を見込んだ綿密な工程管理が不可欠です

05|共用部の養生にも厳格なルールがある

エントランスから住戸までの搬入経路について、物件ごとに定められたルールに沿った対応が求められます。

  • 床養生
  • 壁・角部分の養生
  • エレベーター内部の養生
  • 養生範囲・使用材料の指定
  • 作業終了後の撤去・清掃

施工そのものとは別に、工事を始める前の準備と、終わった後の原状復旧が必要になります。

共用部を傷つけないことも「品質」のひとつ

住戸内をどれだけ綺麗に仕上げても、共用部の養生が不十分で床や壁を傷つけてしまえば、管理組合とのトラブルに発展しかねません。管理会社様にとって、共用部への配慮は施工品質と同じくらい重要な評価ポイントです。

06|作業できる曜日・時間にも制限がある

タワーマンションでは居住者への配慮から、作業条件が細かく定められている場合があります。

  • 作業可能時間
  • 土日祝日の作業制限
  • 騒音作業可能時間
  • 搬入・搬出可能時間
  • エレベーター使用可能時間

工期を組む際にも、こうした条件をすべて確認したうえで、職人や各業者を手配する必要があります。

「稼働できる時間」が短い分、段取りの精度が問われます。平日の日中数時間しか騒音作業ができない、といった制限がある物件では、限られた時間の中で複数業者を効率よく動かす調整力が求められます。段取りが甘いと、工期がそのまま延び、次の入居者募集にも影響してしまいます。

タワーマンション対応は「施工ができる」だけでは足りない

ここまでご紹介してきた通り、タワーマンションの原状回復には、次のようなプロセスが伴います。

  1. 退去立会
  2. 見積作成
  3. 各種申請
  4. 管理室・防災センターとの調整
  5. 職人手配
  6. 搬入
  7. 養生
  8. 施工
  9. 清掃
  10. 完了確認

一つの部屋を原状回復するために、通常物件以上の段取りと管理が必要になるのです。

こうした見えにくい業務負担の大きさから、タワーマンション対応そのものを敬遠する施工業者も少なくありません。結果として、

  • 対応できる業者が限られる
  • 依頼できても工期が読みにくい
  • 追加費用や急な日程変更が発生しやすい

といった悩みを抱える管理会社・オーナー様も多いのではないでしょうか。

株式会社Brancoは、その「大変な部分」まで引き受ける

私たちは、タワーマンション特有の手続きや制約も含めて、原状回復業務の一部だと考えています。

「工事だけ」ではなく、

工事を始めるための段取りから 工事を終わらせるための管理まで

一貫して対応いたします。

手間がかかるから対応しないのではなく、 手間がかかる物件だからこそ、きちんと対応する。

それが、株式会社Brancoのタワーマンション対応です。

管理物件にタワーマンションを抱えていて、「対応できる業者が見つからない」「工期や進行管理に不安がある」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

Our feature

すべての関係者に
信頼される存在へ

オーナー・管理会社・入居者、
それぞれに安心を届けるために

Point 01

清掃の枠を超えて
空間の価値を一緒に考えます

オーナー様の悩みに寄り添い、
貸しやすく・住みやすい状態をつくります。

Point 02

立ち会いから修繕まで
ここに頼めば大丈夫

すべての工程を自社で対応するから、
連絡先はひとつで済みます。

Point 03

関わるすべての人と
誠実に向き合うことだけ

それだけを続けることで、
長くつきあえる関係が生まれると信じています。

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